まぼろし国の食卓より
不慮の死のはてに辿り着いた先の世界には、パンさえありませんでした——いろんなものが足りない世界で、現地の食材を使って試行錯誤しながら、異世界ならではのおいしい食事を目指します。
1. 領主の娘とパン
- プロローグ
- 1.〈わたし〉が会社を辞めたら/〈ぼく〉になる前に
- 2. 目覚めたら知らない世界にいた
- 3. 泥の味がするっていうけど泥食べたことあるの?
- 4. リルエット・リサンバー・オート・レシャー
- 5. 使用人見習いとしての日々
- 6. 穀物の粉を練って焼いたらだいたいパンになる
- 7. 穀物の粉を練って焼いてもパンになるとは限らない
- 8. 雨の日のすごし方
- 9. 領主の帰還
- 10. バニッジ
- 11. 男爵領の冬
- 12. 冬の森へ
- 13. 冬の森にて
- 14. 帰る場所
- 15. レスブルックの市
- 16. 取引
- 17. 実食、実食~
- 18. はじめて人に振る舞う料理
- 19. 試行錯誤の副産物
- 20. アヒルバトの試食
- 21. 赤い食事
- 22. アヒルバトのロースト~ルビーソースがけ~
- 23. 呼び出し
- 24. 失敗作
- 25. 山鳴り
- 26. 魔境へ
- 27. 目には見えないけれどそこには確かに横たわっているもの
- 28. 魔境にて
- 29. はいよるネンジュモ
- 30. わかつものと、結びつけるもの
- 31. あたらしい手応え
- 32. 何もしてないのに壊れた
- 33. あれから糊を作れるのはあれがあれしてるから
- 34. 実験の振り返り
- 35. 石焼きカブイモ
- 36. 水あめづくり
- 37. 水あめの甘さはどれくらい
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